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空き家が住み家

・意外な住人

またまた、取り壊し予定の空き家の家財整理の案件での話です。

空き家なので、そこに住む人はいないのですが、この案件では人ではない動物がそこに住んでいました。多分どこかに家の中に出入りできる隙間があったのでしょう。家の中に猫の親子が住んでいました。

 

・猫の住み家

空き家には親猫と生後間もない子猫3匹が住んでいました。見積りの時には猫はいませんでしたが、その数日後の作業日には生まれたばかりの子猫がミャーミャー泣いていました。我々が作業にはいったので、親猫はどこかへ姿を消してしまい、子猫3匹が取り残されていました。以前にも作業対象の空き家に動物が住んでいたことはあったのですが、子猫が取り残されていた状況には初めて遭遇しました。

 

・その後の対応

我々が見つけた時、子猫たちはかなり衰弱していていました。命にかかわるような状態です。そんな子猫を死なせるわけにもいかず、急ぎ動物病院で手当てをしてもらい、命の危機からは脱出しました。その後保護猫の世話をしているNGO団体に受け入れてもらい里親を探してもらったところ、運よく3匹とも引き取り手が見つかりました。ある程度、めでたしめでたしの状況にはなったのではないかと思っています。

 

・空き家が引き起こす問題

住む人がいない空き家は朽ち果てるものです。外壁に隙間ができたり屋根が落ちたり、その破損個所から動物が家の中に侵入可能となり、空き家は動物たちにとって格好の住み家となってしまうようです。田舎の空き家だけの話ではなく、人の多い街中の空き家でも動物たちの住み家になっているものがかなりあると、テレビの報道番組で紹介されていました。空き家の危険性は、家屋倒壊の危険だけでなく、こうした動物たちがもたらす衛生被害や感染症等の被害も引き起こします。このような事例はこれからますます増えるのではないでしょうか。